終末のワルキューレ95話考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
剣の刻・スカルモルド
己の内に潜む鬼子と融合を果たして誠の武士として改めてスサノオに挑む形になった沖田ですが…
その全身から放たれる青い剣圧は非常に美しいようで、人類側観客席にいるミケランジェロや葛飾北斎はその美しさに感動し、興奮しているようです。
まるで命そのものが燃えているような青…!
これはこれについての個人的なイメージなんですが、赤い炎は血肉が燃えているイメージで、命すなわち魂が燃えるとしたら青い炎だというような感じはするんですよね…
エヴァンゲリオンでも魂は青い炎みたいに表現されていましたが、あれは非常にしっくりきていたので、実際、魂が燃えたなら青色の炎だったりするのかなと思いました。
また、沖田はついに自分の相棒であるワルキューレのスカルモルドに自分のわがままに付き合ってくれてありがとうと感謝の言葉をおくります。
ヒルデ曰く、鬼子と一体となり強大になった今の沖田総司は本来なら、その力に肉体が耐えきれずに壊れているはずだが、スカルモルドの能力によって現在、過去、未来、己の全ての時間を今この瞬間に懸けて、力に耐えられる剣士としての完全なる肉体を得ているようです。
スカルモルドもその能力を使うのに、かなりの体力を消耗し続けているようですが、沖田と同じく今この刻のみの事しか考えていないというような状況かと思います。
まさに『一蓮托生』の状態かと思いますが、これがスサノオに通用するのかどうかはやってみないとわからない…!
ちなみにスカルモルドという名に宿りし力を『剣の刻』と呼ぶ様ですが、剣と剣の闘いはどれだけ長引こうが、相手に戦闘不能の致命傷を与えるのは一瞬の出来事ですから、この剣の刻という言葉には現在、過去、未来を含めて全てはその刻、一瞬であり、また、全ての時間は一瞬の積み重ねであるというような意味があったりするのかも知れないですね…
全ての時間を、今この刻に懸けた沖田総司とスカルモルドの技はスサノオに通用するのでしょうか!?
沖田、人類超越!
スカルモルドと共にスサノオを真っ直ぐに見据え、『往きますよ』と宣言し、スサノオの視界からその姿を消す沖田!
沖田は真正面からまっすぐにスサノオに突進しているだけみたいですが、あまりに速すぎてスサノオの目には消えたように映ったというところだと思うのですが、これまで散々沖田のスピードに翻弄されながらも対応してきたスサノオはそのスピードに目が慣れてきているはず…
それでも一瞬見失ってしまうという事は、そのスピードが数段上がっているというのがわかりますよね…
しかし、やはりスサノオは簡単には斬られてくれず、沖田の鬼爪突を神羅八百万によって防ぎ、そのまま沖田を斬り上げようとしますが、沖田は残像を残しながら凄まじいスピードでスサノオの後方に
回り込み、空中から『飛龍』という技でスサノオに斬りかかる!
スサノオは振り返りざまに、それもまた弾いて返します!
しかし、沖田は更にスサノオの正面に回り込み、今度は下段からの斬り上げ技である『斜龍』でスサノオを攻撃!
それもまた防いでみせるスサノオですが、沖田の動きは最早瞬間移動並みの速さであり、スサノオは反射神経で凌いでいるだけで沖田の姿はほとんど見えていないのではないかと思います。
沖田はその超速連撃を続ける!
スサノオは受けても避けても次の瞬間にはまた次の技がくるという無限ループのような状態から反撃する事も抜け出す事もできないと苦しんでいるようです。
飛燕、五月雨、雲無、山影、波返、月波、陰勇、雁行、霞、車、龍尾…
連撃は止まない!
沖田はおそらく、これまでに覚えてきた技、また、自分が編み出した技や、将来形にする予定だったような自分が知る全ての技を繰り出しているのではないでしょうか?
スサノオも最早、何を相手にしているのか、自分が何をしているのかもわからなくなってきているのではないかと思います。
この連撃は相手を気絶させるくいらいに激しい雨、まさに斬撃のゲリラ豪雨!
ゼウスをして、沖田は完全に人の限界を超越していると断言するほどです!
鳶飛戻天
沖田の連撃に驚いているのは沖田をよく知る新撰組のメンバーも同じ…
天然理心流にあんな奥義があったのかと言う話になりますが、近藤は『あり得ん』と目の前の事ながらも俄には信じられないと言う心境みたいです。
沖田が繰り出している技は一撃一撃が天然理心流必殺の敵を仕留める為の一撃必殺の剣技!
それを連撃として放ち続けると言うのは、体捌きの理屈としては不可能だと断言できるようです。
つまり、近藤には沖田がどうやってそれを実現しているのか、皆目検討がつかないと言う事なんだと思いますが…
ゼウスは人の理を越えていると表現していますが、これをそこらの神に真似しろと言っても、出来るような芸当ではないのも間違いないですよね…
現にスサノオは真似できないから連撃に苦しんでるいるのでしょうからね…
しかし、それは沖田が最初の人生の最期に夢想していた沖田の理想の技だったようです。
沖田は病床に伏せり、植木屋平五郎邸の離れで迫り来る死を待つ身だったわけですが、剣を触れなくなった後にも、紙に技名を書くと言う形で、まるで筆を剣に見立てたイメージトレーニングみたいな事をやっていたようです。
そのイメトレの中で、沖田は天然理心流の八十余りの型を組み合わせて改良した連撃の術理を考案していた…
戦場で近藤達の役に立ちたい、一緒に戦いたいと言う想いが夢想させた沖田最期の大技…
それは現実離れしていて、人に可能な動作を越えているものばかりだったようですが…
第二の人生において、鬼子と一つとなり、その力に耐えられるようスカルモルドに肉体を支えられ、ついに今、それが実現しているわけですね!
沖田は今、人でありながら翼を得た様な動きを可能とし、一羽の鳶となったような状態として表現されています。
沖田の連撃は『鳶飛戻天(えんぴれいてん)』と言う名前であるようですが、この技でスサノオを打ち倒す事ができるのか?
あるいは、スサノオにはまだ底があるのか…!?
続く第96話が非常に楽しみですが、今回は二本立てになっています!
この記事の紹介は以上になります。
最後までお読み頂き誠に有難うございました!