ヨカンク: キングダム、ワンピース、呪術廻戦などのネタバレ予想考察と議論
終末のワルキューレ96話ネタバレ考察|スサノオ、極限に到達!
終末のワルキューレ96話ネタバレ考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。 天然理心流の理想の境地 沖田の連撃・鳶飛戻天が止まない中、それを眺める近藤の目から涙が溢れる… 『鳶飛戻天…』 涙を流しながら、そう呟いた近藤は沖田の連撃の『意味』を理解した様です。 新撰組メンバーにはその言葉の意味が理解できないようですが、近藤はその意味を語り聞かせます。 鳶飛びて天に戻る… その言葉は万物が自然の本性に従って自由奔放に楽しむ様を表すようですが、それは近藤の養父である三代目宗家・近藤周助が天然理心流の極意と定めて免許の落款に使っていた漢詩だと言う事みたいです。 まさに天然理心流という名の流派に相応しい極意だと感じますが、これを極意と定めたという事は近藤周助は人間はそうあるべきだと考えたからなんでしょうね… また、自由奔放だからこそ、不可能を不可能と断ぜずに、進化する事ができるというものであり、少なくとも天然理心流を学ぶ門弟にはその様なメンタルを築いて欲しいという願いの現れだとも思います… 近藤は沖田の闘いを見ていて、彼が誠の武士として成長した姿に喜び、また、今は天然理心流の極意を極め、誰も辿り着けなかった境地に至った事を喜ぶ… 近藤は沖田の保護者であり、先生でもあるわけですから、その喜びは筆舌に尽くしがたいでしょうね… 沖田がその落款から極意の意味を理解して鳶飛戻天を夢想したのかはわからないですが、沖田は殺人マシーンの様だった自分が、そうではない何者かになる為の指針として近藤の元で天然理心流を学んだというのは間違いない事でしょうから、その極意である鳶飛戻天という四文字の言葉を身体と魂で理解し、それを体現する技として鳶飛戻天を編み出したのではないでしょうか? 沖田の鳶飛戻天は全く止む事なくスサノオに豪雨の様に繰り出され続けていて、スサノオは呼吸すらままならないというような状態に追い込まれているようですが、その状態に追い込んでいる沖田は動きだけでなく、スタミナも人間を遥かに超越している様ですね… おそらく、繰り出した技の反動を利用するみたいな形で省エネはしているのでしょうが、受ける側よりもスピードもスタミナも上回っていたら、結果はやはり勝利という事になってきますよね… しかし、スサノオは追い込まれながらも歯を剥き出して笑い、沖田の一瞬の隙を見つけたのか、反撃に転じますが、スサノオが斬ったのは沖田の残像! 沖田はスサノオの側面に回り込んで、トドメの一撃だろうと思われる大技の溜めに入る! 恐ろしい事に、沖田の呼吸は全く乱れていない…! 鬼爪三段突 沖田は最後の大技の前にスサノオに対して、あなたが自分を今の境地にまで至らせてくれたと謝意を述べます。 その謝意には一切の他意は無く、本当にそう思って言っているのでしょう… 相手がスサノオではなかったら、沖田が今の境地に至れなかったのは間違いないですし、やはり人間は独りでは成長できない… 自分を追い込み高めてくれる相手がいてこそ進化する事ができるわけで、沖田がそう感じているのも誠の武士となったからではないかとも思いますね… 新撰組メンバーは沖田が必殺の3段突を出す気だと察しますが、近藤は3段突にはちがいないが、ただの3段突ではないと叫んでいます。 沖田自身が超絶進化しているわけですから、ただの3段突でないのは誰の目にも明らかなわけですが、それをわざわざ口に出さないといられないくらいの剣圧をビシビシと感じでいるのでしょうね! 沖田はまるでジェットエンジンでも搭載しているのかの如く、凄まじいスピードとパワーでスサノオに突進する! 1段目! スサノオはそれを愛刀で防ぎますが、そのパワーに体勢を崩されてしまいます! 2段目!! スサノオは体勢を崩されながらも何とか愛刀で弾き返しますが、2段目は一段目よりもスピードもパワーも増している様で、スサノオは通り過ぎた沖田の方を振り返りながら戦慄の表情を浮かべる! 3段目!!! スサノオはこれも愛刀で防ぎますが沖田はそのままスサノオを押し込見ながら突き進んでいきます! スサノオは渾身の力を込めて弾き返しますが、沖田はそれに跳ね返される事なく、そのままミサイルの様に駆け抜けていき、停止すると、その時、初めてハアハアと呼吸を乱す… 沖田が呼吸を乱している事で、この鬼爪三段突が今の沖田の渾身の一撃だった事がよく伝わりますが、その結果、スサノオは…? 何と沖田の鬼爪三段突はスサノオの神器を完全に破壊し、更に左脇腹を抉り取るという致命的なダメージを与える事に成功しました! スサノオは吐血し、人類側観客席は勝利を確信して湧きかえる! 観戦していたアマテラス達も絶句というような状況ですが、唯一人、勝利を確信すべき当人である沖田だけが、何か違和感をおぼえているようですが… 境地・無装剣 左脇腹を抉り取られ、神器を失ったスサノオ… 吐血しても倒れる事なく沖田の背中を見ながらしっかりと地に立つ剣神……
終末のワルキューレ95話考察 | 沖田総司の最終局面!
終末のワルキューレ95話考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。 剣の刻・スカルモルド 己の内に潜む鬼子と融合を果たして誠の武士として改めてスサノオに挑む形になった沖田ですが… その全身から放たれる青い剣圧は非常に美しいようで、人類側観客席にいるミケランジェロや葛飾北斎はその美しさに感動し、興奮しているようです。 まるで命そのものが燃えているような青…! これはこれについての個人的なイメージなんですが、赤い炎は血肉が燃えているイメージで、命すなわち魂が燃えるとしたら青い炎だというような感じはするんですよね… エヴァンゲリオンでも魂は青い炎みたいに表現されていましたが、あれは非常にしっくりきていたので、実際、魂が燃えたなら青色の炎だったりするのかなと思いました。 また、沖田はついに自分の相棒であるワルキューレのスカルモルドに自分のわがままに付き合ってくれてありがとうと感謝の言葉をおくります。 ヒルデ曰く、鬼子と一体となり強大になった今の沖田総司は本来なら、その力に肉体が耐えきれずに壊れているはずだが、スカルモルドの能力によって現在、過去、未来、己の全ての時間を今この瞬間に懸けて、力に耐えられる剣士としての完全なる肉体を得ているようです。 スカルモルドもその能力を使うのに、かなりの体力を消耗し続けているようですが、沖田と同じく今この刻のみの事しか考えていないというような状況かと思います。 まさに『一蓮托生』の状態かと思いますが、これがスサノオに通用するのかどうかはやってみないとわからない…! ちなみにスカルモルドという名に宿りし力を『剣の刻』と呼ぶ様ですが、剣と剣の闘いはどれだけ長引こうが、相手に戦闘不能の致命傷を与えるのは一瞬の出来事ですから、この剣の刻という言葉には現在、過去、未来を含めて全てはその刻、一瞬であり、また、全ての時間は一瞬の積み重ねであるというような意味があったりするのかも知れないですね… 全ての時間を、今この刻に懸けた沖田総司とスカルモルドの技はスサノオに通用するのでしょうか!? 沖田、人類超越! スカルモルドと共にスサノオを真っ直ぐに見据え、『往きますよ』と宣言し、スサノオの視界からその姿を消す沖田! 沖田は真正面からまっすぐにスサノオに突進しているだけみたいですが、あまりに速すぎてスサノオの目には消えたように映ったというところだと思うのですが、これまで散々沖田のスピードに翻弄されながらも対応してきたスサノオはそのスピードに目が慣れてきているはず… それでも一瞬見失ってしまうという事は、そのスピードが数段上がっているというのがわかりますよね… しかし、やはりスサノオは簡単には斬られてくれず、沖田の鬼爪突を神羅八百万によって防ぎ、そのまま沖田を斬り上げようとしますが、沖田は残像を残しながら凄まじいスピードでスサノオの後方に回り込み、空中から『飛龍』という技でスサノオに斬りかかる! スサノオは振り返りざまに、それもまた弾いて返します! しかし、沖田は更にスサノオの正面に回り込み、今度は下段からの斬り上げ技である『斜龍』でスサノオを攻撃! それもまた防いでみせるスサノオですが、沖田の動きは最早瞬間移動並みの速さであり、スサノオは反射神経で凌いでいるだけで沖田の姿はほとんど見えていないのではないかと思います。 沖田はその超速連撃を続ける! スサノオは受けても避けても次の瞬間にはまた次の技がくるという無限ループのような状態から反撃する事も抜け出す事もできないと苦しんでいるようです。 飛燕、五月雨、雲無、山影、波返、月波、陰勇、雁行、霞、車、龍尾… 連撃は止まない! 沖田はおそらく、これまでに覚えてきた技、また、自分が編み出した技や、将来形にする予定だったような自分が知る全ての技を繰り出しているのではないでしょうか? スサノオも最早、何を相手にしているのか、自分が何をしているのかもわからなくなってきているのではないかと思います。 この連撃は相手を気絶させるくいらいに激しい雨、まさに斬撃のゲリラ豪雨! ゼウスをして、沖田は完全に人の限界を超越していると断言するほどです! 鳶飛戻天 沖田の連撃に驚いているのは沖田をよく知る新撰組のメンバーも同じ… 天然理心流にあんな奥義があったのかと言う話になりますが、近藤は『あり得ん』と目の前の事ながらも俄には信じられないと言う心境みたいです。 沖田が繰り出している技は一撃一撃が天然理心流必殺の敵を仕留める為の一撃必殺の剣技! それを連撃として放ち続けると言うのは、体捌きの理屈としては不可能だと断言できるようです。 つまり、近藤には沖田がどうやってそれを実現しているのか、皆目検討がつかないと言う事なんだと思いますが… ゼウスは人の理を越えていると表現していますが、これをそこらの神に真似しろと言っても、出来るような芸当ではないのも間違いないですよね… 現にスサノオは真似できないから連撃に苦しんでるいるのでしょうからね… しかし、それは沖田が最初の人生の最期に夢想していた沖田の理想の技だったようです。 沖田は病床に伏せり、植木屋平五郎邸の離れで迫り来る死を待つ身だったわけですが、剣を触れなくなった後にも、紙に技名を書くと言う形で、まるで筆を剣に見立てたイメージトレーニングみたいな事をやっていたようです。 そのイメトレの中で、沖田は天然理心流の八十余りの型を組み合わせて改良した連撃の術理を考案していた……
終末のワルキューレ94話感想考察|沖田総司武士道に開眼!
終末のワルキューレ94話感想考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。 本物の武士 天魔返・八雲の直撃によりズタズタにされてしまった沖田… おそらく、普通の人間なら二度と立ち上がれないような致命傷になっているかと思いますが、それを証明するかのように、沖田は走馬灯を見ているようですね… まだ子供だった頃… 沖田は近藤の天然理心流道場にいたわけですが、やはり少年時代からその強さは群を抜いていたようですが、その有り余る闘争本能を全く制御できていなかったようです。 その日は近藤に連れられて出稽古に出ていた様ですが、出稽古先の門下生を滅茶苦茶にしてしまった事により、近藤に申し訳ない気持ちでいっぱいな様子… 鬼子が発動すると、完全に自制できなくなり、気づいた時には相手に大怪我をさせてしまっている… 沖田の師匠に当たる近藤は無論、出稽古先の道場主からこっぴどく叱られるわけですが、沖田は近藤に迷惑をかけてしまう事に謝る事しかできない自分が情けなくて仕方ないみたいです。 また、そういう事件を度々起こしてしまっているようですが、近藤はお前を引き取るときにお前の鬼子も含めて全部引き受けると自分が決めたのだから、何も気にしなくていいと沖田に笑顔を見せる… 沖田はその言葉と笑顔に救われていたようですが、やはり自分は人殺しであり、近藤のような立派な武士にはなれないという… 武士は強ければいいと思っていないだけ、沖田は武士の精神を持っているように思いますが、それを体現できない、自制できないという心の弱さを嘆いているようにも感じられますが… 近藤は沖田に武士の武とは何かわかるかと尋ねますが、沖田は敵を殺す力だと答える… しかし、近藤のリアクションを見て、すぐにそれが正解でない事を悟りますが、それに正解などはないでしょう… 近藤は沖田に自分は常々思っている事があると言い、それは己が信念に命を懸け、最期は笑っている事ができる者が武士だと思っていると教える… 今はわからなくても、いつか必ずわかる時が来ると… 沖田はその時に近藤に自分も近藤がいう本物の武士になると約束したようです。 人間が死の間際に走馬灯を見るのは過去の記憶から死を回避する術を見つける為だとか言われていますが、沖田の場合は、この約束が間近に迫る死を乗り越える術となったのかも… 今、沖田はスサノオの前で全身ズタズタの状態で自分から流れ出た血の海に倒れており、スサノオも勝利を確信しているようですが、近藤はまだ沖田が立ち上がってくるという予感いや確信があったのか沖田の名を叫ぶ! それに応えるように、沖田は立ち上がり、まだ近藤との約束を果たせていない… また、今度こそすべてを出し切るまで自分はまだ散れないとスサノオに闘志を剥き出しにする! 沖田の信念とは、近藤との約束を果たす事にあるようですね! 無念の最期 沖田総司は戦いで散るのではなく労咳という病で他界していますね… 沖田は成長し、新撰組一番隊組長となり、幕末最強の剣士と謳われるまでになっていますが、武士が道半ばにして病で他界するというのがどれほど悔しい事なのかは、これまで沖田や近藤勇が口にしています。 また、先の約束というのを知れば沖田はその約束を果たしていないと思ったまま他界しているものと思われ、それは今の沖田の原動力にもなっていそうですが… 沖田は慶応四年から始まった戊辰戦争に参加できていない… 不完全燃焼もいいところだと感じますが、本人は病で激しい動きなど絶対にダメな状態の中、近藤達の役に立ちたいと、無理をして剣を振っていたようです。 しかし、少し無理をすればすぐに大量に吐血するという有り様… 近藤達を想い、沖田は吐血しながらも一人剣を振り続ける… 日に日に弱り、身体の一部と言える刀さえ重く感じられるようになり、沖田は自分の運命を呪ってもいるような雰囲気ですが、その時は突然にやってくる… 沖田はついに限界を迎えて倒れますが、その死の間際、沖田の精神世界に『鬼子』が姿を現す! 沖田は以前から鬼子と見えていたようですが、彼こそ沖田の闘争本能そのものであり、沖田に強さを与えてきた存在とも言えますが、その代償に沖田の体を蝕み続けてきたようです。 鬼子は痩せ細った沖田を見て、そろそろかと呟き、また、残念だと沖田に死を告げているようです。 沖田は鬼子に自分はもう死ぬのか?まだ近藤との約束も果たせていない…だから、まだ生きたいと懇願します。 しかし鬼子はもう無理だという。 お前の体はボロボロで、もう一緒には戦えないと… 沖田は鬼子にまだ剣を振りたい、みんなの役に立ちたい、約束を果たしたい、だから生きたいと更に懇願します。 しかし、もう命の終わりは来ており、沖田は仲間達が自分に背中を向け行ってしまうという幻影を見て、泣きながらその生涯を終えたようです。 近藤は信念に命を懸け笑って散る者こそ本物の武士だと言ったわけですが、沖田にこの時、何らかの信念があったとしても、笑って散れていないわけですから、沖田はやはり約束を果たせなかった……